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英語に魔法の勉強方法は無い

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ある高校生の生徒が質問に来ました。

I have nobody (helping / to help) me.
カッコから適切な方を選ぶ問題です。

「~ing」と「to 不定詞」のどちらが正しいのかというのは難しい問題ですが。。。。
当校では、イメージとして「to」は未来を向いていて、「~ing」は今現在を見ていると思えば大体間違いないと指導しています。

これが問題になるのは、「~することを」という対象を取る他動詞です。
「enjoy」や「stop」は「~ing」、「want」は「to不定詞」といったやつです。


I enjoy playing tennis. これは、今テニスをしていて楽しい。
I stop watching TV. これも、今観ているテレビをみることを止める。
ということで、今現在の行動です。

I want to eat lunch. この場合は、今空腹で昼食を食べたいなと思って、これから食べに行きます。
つまり食べるという行為は未来になされます。

という説明を覚えていたこの生徒は、最初の問題で、「今、助けてくれる人が居ないのだからhelpingではないのか」、という疑問を持ったのでした。

これに対して、彼にはもう少し詳しく「~ing」と「to不定詞」の説明をし、納得できたようです。
どんな説明をしたかの詳細は割愛します。


ただし、彼の課題はこういう文法的な理解の不充分さにあるのではありません。

「僕を助けてくれる人が誰もいない」ということを英語では
I have nobody to help me.というんだと、理屈抜きに覚えてしまうことが大切です。
もちろん、他の表現もたくさんあることも確かですが、とにかくこの英文を何度も音読して口をついて出てくるようになると理想的です。

英語の歌が好きであれば、「I need somebody to love.」といった歌詞に出会うかもしれません。

そのうち理屈ではなく「to help」が合ってると感じるようになります。
そうすると「I have nobody helping me.」という英文を見たときに、なんか変だ、と感じるようになるでしょう。

そうなるまで、大量の問題と英文をこなすことが最重要です。
それ以外に英語を身に付ける方法はありません。


文法理解の重要性を否定するのもではありませんが、文法の参考書に書かれている解説をきちんと読んで文法用語をたくさん知ったら英語が身に着くわけでは決してありません。

たくさん英語を勉強した結果、「つまりこういう事なんだ」と後付けで整理したものが文法です。




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オンラインで英検準1級の2次試験対策をやります

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この度、英検準1級の2次試験対策をマンツーマンでを実施することになりました。

知り合いの塾の先生からのご依頼で、そちらの塾の生徒さんを外注で指導することになったものです。

高3の生徒さんで先日の英検で見事準1級の1次に合格し、2次対策をしたいとのこと。
しかも2次試験は11月5日で、残り1週間しかありません。

長野県在住の生徒さんであるためオンラインでの指導となります。

どれだけご支援できるかわかりませんが、こういうご依頼を頂けるのは嬉しい限りです。全力でやらせて頂きます。
高3生ですから、英検が終わっても大学受験がその後に控えています。それも見据えてアドバイスできればと思っています。

時間も限られていることから、次のような対策を行うことにしました。

たまたま日本を観光中だった知り合いのポーランド人の学生に面接官となってもらい、オンラインで面接の練習を毎日約1時間実施します。

この方の英語はNative Speakerと変わりません。
この方は、多少の日本語は解りますが、それほど流暢ではありません。とにかく英語を話さざるを得ない環境に置かれることは、非常に有効です。
海外の学生の日常などを聞くこともできて、刺激になることは間違いありません。

私の方は、最低限習得すべき発音の指導と流暢さを身に付けるための音読の練習のやり方を指導して、実際の音読に対して修正点をアドバイスします。
併せて、今後のリスニング強化も視野に入れてRepeatingの指導をする予定です。
これもオンラインで行いますが、こちらは1日おきくらいでやる予定です。

技術の進歩によって、こういう指導方法が可能であることの恩恵をしっかりと活用させてもらいたいと思っています。

わずか1週間の指導ですが、この経験が彼女の将来に少しでも寄与できれば嬉しい限りです。

彼女に送る言葉は Good Luck! You can do it!


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もっと英語の発音を気にしよう

発音基礎講座の開催

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この度、英語の発音基礎講座を実施することにしました。

英語を学習するうえで、英語に限らず外国語を学習するうえで、発音の習得はとても重要です。
もっとも重要だと云えるかもしれません。

開校以来、多くの生徒を見てきましたが、発音をきちんと指導されていないことが理由で、単語が覚えられない、音読がきちんとできない、そのためにReadingが伸びない、当然リスニングができない、という状況が観察されます。

当校では入会直後や体験授業の際に、最低限必要な発音のポイントを指導していますが、それだけでは不充分だと考えるようになりました。

その反省を踏まえて、基礎的な発音の習得を目標とする講座を開きます。



この講座では以下の項目を学びます。

・英語におけるすべての発音の解説
・英語と日本語の発音の違い
・単語レベルでの発音練習
・発音と併せての単語の覚え方
・短い英文を使った音読を通じての発音練習
・Listening力・Reading力の向上を目指すRepeatingとOverlappingのやり方




決してNative Speakerと同じ発音を身に付ける必要はありません。
しかし相手に通じる程度には発音を習得することは不可欠です。

そして音読を通して、音レベルで英語が理解できるようになるための一歩となることを願ってこの講座を開催します。

今後は新規入会者には初期の段階でこの講座を受けてもらう内容として位置づけたいと考えています。


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英文法の勉強方法

文法の勉強方法

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今回は文法を勉強することと、英文を読むことの関係について述べさせて頂きます。

文法の理解が英語学習に重要であることは間違いありません。

しかし、どこまでやれば良いのか、については意見が分れると思います。

私は、それほど細かい文法を学習する必要は無く、英語を読む過程で解らない箇所に遭遇した場合に学習するのが良いと考えています。
分厚い英文法の参考書を一所懸命やる必要は無いと思ってます。



英検準2級を受験する中2生から、過去問のひとつについて質問がありました。

以下の問題について、文法的にどうやって区別したら良いのか解らない、ということでした。
Jason's parents were in the dram club together during high school. That is ( 18 ) they first got to know each other.

上記文章の()の中に入る適切な語を下記4つの選択肢から選ぶ、という問題です。
1. how 2. what 3. whose 4. who


私は以下の通りに答えました。

私: 最初の文はどういう意味か解る?
生徒:ジェイソンの両親は高校のときに演劇部で一緒だった、って感じ
私: 正確なところは置いといて、そういう内容だね。
   じゃ、次の文章のtheyから以降はどういう意味か解る?
生徒:彼らが最初にお互いに知り合った。

私:「彼ら」って誰か、英語で答えて
生徒:Jason's parents

私: そうね。じゃ、今言った二つの文章はどういう関係にあると思う?
生徒:演劇部にいて、そこで両親が知り合った、てこと?
私: うん。じゃ、両親に「二人はどうやって知り合ったの?」って聞いたら両親はなんて答える?
生徒:演劇部で一緒だった、みたいな。

私: そういう関係でこの2文は繋がってるということだよね。
  じゃ、両親にどうやって知り合ったの?て訊く疑問文を作ってみましょう。主語は「you」でいいよ。
生徒:解りません。

私: じゃ、あなたはどうやって学校に行きますか?という疑問文は作れる?
生徒:How do you go to school?
私: ナイス!「どうやって」ていう方法とか経緯を訊くのは「how」を使うってことは覚えてるじゃん。
生徒:はい

私: この問題の二つの文章はそういう「how」を使った疑問文と、その答え、という関係にあるじゃん?
生徒:あっ!だから答えは「how」なんだ?!
私: その通り。
   これで「how」という単語の意味が頭の中でイメージできました。
   そのイメージを覚えておきましょう。


生徒:はい!

英文法の勉強はこんな感じでやっていくのが良いのではないでしょうか?


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とにかく1冊終わらせる

何でも良いので1冊の問題集を終わらせる

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今回は、参考書や問題集の使い方について思うところを述べさせて頂きます。


まず、何よりも重要なことは

これをやると決めたら最後までやることです。



数多くの教材が世に出回っており、多くの生徒が、どの問題集・参考書が良いのか、と悩んでいますが、はっきり言ってどれも大差はありません。

教材の著者は、「これをやれば読解力が飛躍的に上がる」とか、「これ1冊で文法が解る」とか、いろんなことを仰ってますが、そんな魔法の教材であればベストセラーとなってるはずです。

しかし実際にはそれほどの発行部数をあげる参考書・問題集にであったことは、少なくとも私はありません。ホントはあるのかもしれませんが。

つまり大切なのは、どれを(あるいは何を)使うかではなく、最後までやりきることです。


その為には、あまりページ数の多い教材はゴールが見えないので、1冊目は「これなら最後までやれそう」と思える薄いものが良いでしょう。


まずは書店に行きましょう。
そして、自分でも最後までやれそうな教材を探しましょう。
これかな、と思ったら手に触れてみましょう。
そしてパラパラとページをめくってみましょう。
そうしてる間に、別の教材にふと目が留まるかもしれません。
それも手に取ってみましょう。

そんなことを何冊かやってみて、「この中からなら、これかな」と思ったら、それがあなたに最適の教材です。
それを買って帰りましょう。

それ以上選ぶ必要はありません。
そんな時間があったら、早く家に帰って最初のページに取り組みましょう。

頑張って最後までやり終わったとき、あなたの英語力はひとつ上のレベルに上がっているはずです。





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英単語を覚えるには-3

単語の覚え方ってどうすれば?-3

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前回、前々回と、単語の覚え方について思うところを発信してきました。

そのポイントは、

忘れることを恐れない

:繰り返し覚える
:目で読むだけでなく声に出して発音する
:書きながら覚える


といったことが重要だとお伝えしました。

それは、科学的には海馬に記憶すべき情報だと判断させるためでした。

そして最後に、単語帳を使って単語を覚えることをお薦めしない、と述べました。


今回はその理由をお伝えします。

結論からお話しすると、

単語は文章の中で覚えるのが最も効率的に覚えられる

と思っています。

何故なら、その文章の脈絡と併せて単語を記憶することができるからです。


単語帳の中の一つの単語をピックアップして意味だけを覚えようとしても、「A は B」といったような無意味な変換を記憶することになり、それに付随するエピソード的な情報が全くありません。

こういったものを記憶するのは難しいのです。

であれば、文章の中の覚えるべき単語を抽出して、その文章の中でどのような使われ方をしているか、よってどういう訳語が適切かを考えた上で、その単語を覚える方が記憶に残りやすくなります。


このことは脳科学的にも立証されています。

その証拠に、「今朝、朝ごはんは何食べた?」と訊かれたら、大体の人は思い出せるはずです。
これは、朝食中の家の中の風景、その時の家族との会話、味や見た目等、様々な情報とともに食べた物を記憶しているからです。

英単語を覚える際にも、同様の状況を作れるかが重要です。



さらには、そうやって覚えた単語に再度出会う頻度は高い方が良いことは前回に述べました。


そうすると、高い頻度で出会うためにはたくさんの文章を読む必要があります。
100 wordsに一度の頻度で使われる単語には、1日に100語程度の英文読解をしていると毎日出会うことになります。
では500 wordsに一度程度の頻度の単語であれば、1日100語の読解量では5日に一度しか出会いません。

これではなかなか覚えるのは難しいでしょう。


つまり英語を読む量を増やすことが大切だということです。


どんどん読んで、出てきた単語を覚えて、忘れて、また同じ単語に出会って、もう1回覚えて、また忘れて、また覚えて....


これを繰り返した結果、「this」や「that」を忘れることはなくなったのではないでしょうか。


読む教材は教科書で充分です。


授業の進み具合など気にせず、どんどん読んで行きましょう。
気が付いたら、知ってる単語が増えてる自分に気づくはずです。


それでも、学校で単語帳に基づいた小テストが行われるケースは多いと思います。
これはこれで仕方がないですね。

その際は、単語とその意味だけでなく、その単語帳に併記されてる例文を必ず音読するようにしましょう。


とにかく、たくさん読むこと!
これが語彙力を伸ばす、ひいては英語力を伸ばすのには最も重要です。

でも、それが一番苦しいんですよね。

よく分かります。


最初は1行だけで良いので、とにかく読みましょう。そのうち2行読めるようになって、3行、4行と増えて行きます。

自分を信じて進みましょう。




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英単語を覚えるには-2

単語の覚え方ってどうすれば?-2

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先日、単語の覚え方について思うところを語る、ということで発信しました。
今回はもう少し具体的にどうすれば良いかについて、私が思うところを述べさせていただきます。

「忘れることを恐れない」

ということを発信しましたが、進化論的に見てもヒトは忘れる動物なので、まずこの変えようのない現実を受け入れることが必要だ、ということです。

私は脳が持つ記憶のメカニズムについての専門家ではありませんが、これまで私が学んだことを簡単に整理すると以下のようなことかな、と思っています。専門家ではないので間違い、誤解もあると思いますが、気にせず述べさせていただきます。


1.海馬という脳の一部の器官が記憶について重要な役割を果たす
2.海馬は、記憶すべきものと忘れて良いものを判断する
3.海馬は、繰り返しインプットされた情報や様々な媒体を通じてインプットされた情報を、記憶すべき情報と判断する
4.その頻度は高いほうが良い



以上のことから英単語を覚えるためには次のような行動が必要だという結論が導かれます。

1.海馬に記憶すべき情報と判断させる
2.そのためには、繰り返し覚えるということが必要
かつ多くの媒体を通じて覚えることが重要
3.つまり目で見て読んで視覚を通じて覚えるだけでなく、声に出して発音することで聴覚からもインプットする
4.加えて書くことで体感的に覚える
5.繰り返しの頻度は高いほど良いので、忘れなくなるまで何度でも繰り返す



つまり、何度も繰り返すこと、声に出して発音しながら、裏紙で良いので書きながら覚える、ということが必要だということです。
良く、単語帳を1周あるいは2周しただけで単語が覚えられない、と悩みを口にする生徒に出会いますが、上記のことからその程度では覚えられないことがご理解頂けると思います。

ある有名な英語講師が言うには、1ヶ月に5~6回出会わないとその単語は覚えられない、とのことですが感覚的には賛成です。


ただ私は単語帳を何周もすることはお薦めしません。
その点については次回に述べさせて頂きます。

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英単語を覚えるには

単語の覚え方ってどうすれば?

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今日は、多くの英語学習者が悩む単語の覚え方について、思うところを語りたいと思います。
このテーマは一筋縄ではいかないので、何度かに分けてお伝えしたいと考え、まずは序文としてお読みください。

私自身もそうですが、英単語を覚えてもすぐに忘れてしまう、ということに悩んでいる方は多いと思います。

私の出した結論は、
「忘れることを恐れない」
この一言になります。

ヒトの脳は忘れるようにできています

これは進化論的にそうすることが都合が良いからで、我々にはどうすることもできません。すべての情報を記憶できるとしたら、忘れたい嫌なことも忘れることができなません。もしもコンピューターのようにすべての情報を保存できるとしたら、嫌な記憶も忘れられず、日々の生活に支障をきたすでしょう。

だから英単語を忘れてしまうこと自体は当然のことで、それ自体は悪いことではありません

この忘れるという現象は、いわゆる頭の良し悪しには関係無いそうです。すべての人が等しく忘れるようにできているのです。

でも、何らかの障害を抱えた人以外で、自分の名前を忘れることは無いと思います。

これはどういうことでしょうか?

ここで気づいた方も多いと思います。

そうです。
自分の名前は、何らかの形で何十回、何百回、何千回、何万回もインプットとアウトプットが自分の脳で繰り返されてきたからです。

英単語を覚えることも、これと同じです。
何度も繰り返し英単語に出会い、覚えて、忘れて、また出会って、また忘れて。。。。
これを繰り返すしかないと思います。


どんなに英語が苦手な人でも、「this」や「that」等々の単語の意味は覚えていると思います。

これは英語の勉強を始めてから今に至るまで、何度も見かけたからです。

自分の名前ほどではなくても、「this」や「that」と同じ程度に何度も繰り返し出会えば、英単語は覚えられるということです。

では、その為には、つまり同じ単語に何度も出会う為にはどうすれば良いのか?


これは、たくさん読んで、たくさん聴く以外に無いでしょう。

そんなことは分かってる、それができないからの悩みだろ!
というお言葉をもらいそうですが。


なんか身も蓋もない話になったようにも思いますが、結論はいたって単純明解なものです。



折をみて、そのための具体的なお話をさせていただきたいと思います。



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英語は量をこなす

英語は量をこなすことが大切

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当校の基本的な指導方針として「量をこなす」ということがあります。
開校当初からお伝えしていますが、「何事も量を伴わない質の向上はない」というのが当校の考えです。これは英語に限らずすべての科目に云えるかもしれません。

ちなみに、成績に悩んでいる生徒の方は、機会があればクラスにいる成績優秀な子に、毎日どんな勉強をしているの訊いてみると良いでしょう。どんなテキスト・問題集を1日にどのくらいやってるのか、それだけ訊くでも良いでしょう。
「そんなにやってんの!?」と驚く確率はかなり高いと思います。

以前のブログでも、短期的に集中して量をこなす学習をした高校生のことをご紹介しました。

https://learning-com.jp/blog/article.html?page=18

今回は中学生のお話です。
この生徒は、とある中高一貫校に通っています。その学校はカリキュラムが変わっており、英語の授業は会話中心だとのことです。それはそれで良いのですが、本人としては大学受験を考えると基礎的な英語力をみにつけないとまずいと考え中3から当校に通うようになりました。


当初は基本的な文法力に欠けており、Be動詞の変化やいわゆる三単現のSも理解できていませんでした。ということで、現状では何も理解できていない、ということを本人とも確認し、中1の英語からやり直すことにしました。

そのための時間を確保するため、当初は週1回のコースでしたが週3回のコースへと変更してもらいました。かつ夏休み等はさらに頻度を上げて通う事を合意したうえで学習をスタートさせました。


話は少しそれますが、こういう状況を見るにつけ、会話重視の英語教育には疑問を持たざるを得ません。この点は別の機会に改めて述べさせて頂きます。


さて、この中3生ですが、「新中学問題集(通称:新中問)」という教材を使って学習することとしました。

この教材は、各項目ごとに理解するべき事項をまとめており、それを一通り読んでうえで、基本事項の確認問題から始まって読解問題で終わるように構成されています。
基礎編と発展編と2種類あり、それぞれ中1から中3までとなっています。副教材として使っている学校も多いと思います。

この新中問を中1基礎編から始めて、中1発展編、中2基礎編・発展編、中3基礎編・発展編とひたすらやっていきました。
現状認識が正確にできていたことから、本人も危機感を持って学習に臨むことができたため、8か月ちょっとで上記6冊を終えました。
途中経過では、間違ったところは適宜解説しながらも、まずは早く進むことを優先させました。


ざっくりと1ヶ月ちょっとで1冊終わらせた計算になります


8か月で6冊の問題集を完了させると何が起きるかというと、以前にやったのと同じ問題だと気づいて、理屈は説明できないけど正しい英語はこれだ、というのが解るようになりました。まだ良く解らないけど、正解はこうだと思う、という状態です。

最後の中3発展編をやるころには、たまにうっかりミスはあるものの、ほとんど間違えることはありませんでした。


この直後に英検3級を受験しましたが、ほぼ満点に近いスコアで合格し、その4月後の準2級も1次試験は楽々で合格しました。2次試験は緊張したらしく、わずかに合格ラインに届きませんでしたが、次回合格は間違いなく、準2よりも2級に的を絞って勉強したいと本人は考えています。


これからに学習計画は未定ですが、現在は高校生の基本文を読み直しています。
どういう進路を選択するかにもよりますが、Cambridgeの「English Grammar in Use」を使って文法事項の整理をするのも良いのではないかと考えています。その素地はできています。


このエピソードを読んで皆さんはどのように感じられるでしょうか?








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好きな言葉‐2

好きな言葉‐2

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久しぶりに好きな言葉をご紹介します。

"If you can’t explain something in simple terms, you don’t understand it."

「簡潔明瞭な言葉で説明できないとき、それは君が解ってないということだ。」



これはアメリカの物理学者で、1965年に日本の朝永振一郎らと共にノーベル物理学賞を受賞したリチャード・P・ファインマン(Richard Phillips Feynman)の言葉です。


私は普段、小中高校生に英語を教えるという大それたことをしていますが、ファインマンの言うように分かりやすい言葉で説明することを心がけています。

もっと言えば、幼稚園児にも解るように説明することを意識しています。
こんな言い方は幼稚園児に失礼かもしれませんが、彼らにも「あー、そうかっ!」と言わせられることが大切で、それができないとしたら、やはりファインマンの言う通り、自分が解っていないんだと考えています。

だから、私はできるだけ文法用語を使わないで説明するようにしています。

そうは言っても、これは簡単なことではありません。

いつも後になって、「もっとこう言えば良かった…」と反省しつつ、自分の勉強不足を嘆く毎日です。

それもあって、小学校低学年の生徒様をお引き受けするのはお断りしています。理由は他にもありますが、小学校低学年の子に解るように教えることは、今の私の英語力では不可能だと思っています。


毎回、何かを生徒に説明するたびに、自分の力不足を痛感する毎日です。

いつか、そんな反省をする必要が無くなる日を夢みつつ。


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