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「イギリス」は英語で「England」?

eAcademyは田園都市線江田駅のそばにある英語専門の学びの場です。
現在、週1回だけですがオンラインによる英文読解講座を開催しています。

https://learning-com.jp/blog/article.html?page=68



この講座で使用した基礎的読解問題の一つで「イギリスで始まった産業革命」というくだりで、「England」という語が使われていました。

これはいけません。

我々日本人が「イギリス」という語を使うときは、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」(以下、連合王国)という全体を意味しています。この連合王国とは、イングランド・ウエールズ・スコットランドそして北アイルランドの連合体です。

「Enland」という語はこの連合王国の一端をになう「イングランド」を意味するのみです。

英語での正式名称は、「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」となります。

英語の文章を読んでると、日本人が意味するイギリスを表現する場合には「UK(United Kingdomの略)」という表現を目にすることが多いように思います。
あるいは「Great Britain」という言い方もありますね。


日本でもこの国を「イギリス」と呼称するのは間違いだ、と主張し「連合王国」という言い方を用いる方もおられます。

私はそこまで厳密でなくとも「イギリス」で良いと思いますが、少なくとも英語の世界で「England」という単語が意味するものは、日本語の「イギリス」とは異なることは最低限理解しておくべきです。中学の英語の先生もこの点は明確に説明してもらいたいと思っています。

前述の産業革命についても、例えばウィキペディアの英語版を読んでみると以下のように記述されています。

The Industrial Revolution was a period of global transition of human economy towards more efficient and stable manufacturing processes that succeeded the Agricultural Revolution, starting from Great Britain,(以下省略)



話は少しそれますが、サッカーやラグビーのワールドカップについては、彼らはイングランド代表やウエールズ代表としてチームが参加します。連合王国(UK)代表としてではありません。きっとそれぞれに自身の出身に誇りを持っているのでしょう。

でも、オリンピックに関しては、「UK」として出場するんですよね。
何故オリンピックとワールドカップでは代表の形態がちがうのか、一度友人に尋ねたことがありますが、「なんでだろうね、よく分からん、いいじゃん気にしなくて」と言われました。

彼らも案外テキトーです……

ということで、今回は日本語の「イギリス」と英語の「England」という語の違いについてお話してみました。

これからも指導に際して気づいたことを発信していきたいと思います。



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