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最初のうちは英語を書き取ることも大切

全員ではありませんが、当校では教科書の英文をノートに書き写してから日本語訳を考えることをしています。全ての英文を書いていると時間がかかるため、強制はしていません。私自身も書き写すことは必ずしも必要ではないと考えています。



しかし、これがとても有効なケースがあることに最近気づきました。何に有効かというと、文章を正確に読むことに役立つのです。その事に気づいたきっかけは、書き写しをしている一人の生徒のノートをチェックした時のことです。



その生徒のノートを見ていると、教科書をそのまま書き写しているはずなのに、スペルの間違いや、書き取る単語そのものを間違えている箇所が散見されました。



例えば以下のような文章です。

「Tina and Ken are ~」であるところを、「Tina and Ken has ~」と書いていました。



ここで問題点は2つあります。

一つは、「are」なのに「has」と読み違えていることです。これはきちんと文章を読んでいないことからくる間違いです。

もう一つは、Tina and Kenと主語が複数であるのに「has」となっていることです。これは読み間違いだけでなく、主語の数と動詞の関係が理解できていないことからくる間違いです。こういう場合、読み間違えるにしても「have」と間違えることが必要です。「必要」というのは変な感じですが、同じ読み間違えにも良い間違いと悪い間違いがあることは確かです。



しかしこの間違いを通して、この生徒は「文章を正確に読むことの重要性」と、「主語の数と動詞の関係」という2つのことを学ぶことができました。



今さらではありますが、教科書の文章を書き写すことにはこういう学びの効果があるのだと認識できたのは私にとっても発見でした。今後、生徒の実力を把握して書取りをやらせることは効果的なのかもしれません。また国語の勉強においても有効かもしれません。

ただ時間がかかり過ぎる難点は否定できません。これをやるのは中学生か遅くとも高校1年までではないかとも思います。



この点は今後検証してみたいと思います。