“skillful”という語の意味と語彙力をつける方法

ある中1生からの質問と、その質問を受けてからの生徒とのやり取りです。
当校ではListening(Dictation)と教科書の予習が基本です。
先日新規で入会した中1の生徒も、教科書の本文をノートに書き取り、日本語でその文章の意味を書いて、間違いチェックに私のところに持ってきました。
当校ではチェックする際に、生徒に「良くわからない、という箇所や単語は無いか?」と訊いて、あればその箇所から見ていきます。
その生徒は、「”skillful”という語の意味が良く解らない」と言ってきました。辞書では、「技術に優れた」とか「腕の良い」とか、そんな感じで書いてあるけどピンとこない、ということでした。
そこで、
この語は、“skill”という語と、”full”という2つの語が一緒になっていることを説明し、これら2つの語の意味を調べるようにアドバイスしました。
調べた後、生徒がやってきて、「解った!」と言いました。
上記2語は、私がお薦めするスーパーアンカー英和辞典(学研)では以下のように記載されています。
skill = (名):(~における)技能、能力、熟達:(すぐれた)技量、手腕
full = (形):(~で)いっぱいの、満ちた、ぎっしり詰まった
そして”skillful”はというと、
skillful = (形):上手な、うでのいい、技量のある、熟練した
となっています。
つまり、これら2つをあわせて、「技能や技量」で「いっぱいの」、ということは、「技量のある、上手な、熟練した」という意味になるわけです。
併せて、“skill”は「スキル」とそのまま日本語にもなっていて、「技術」とか「テクニック」といった意味で使う大人も多いことを説明します。その生徒はこのことを知りませんでした。中学生くらいだとあまり使わないのでしょうか?この辺りの年齢と使用語彙の分布はいつか調べてみたいと思っています。
また同時に、”beautiful”という語は知ってる?
「綺麗」とか「美しい」、と覚えていました。 ナイス!
じゃ、この語の後半は”-ful”となっていて”skillful”と同じだよね、
と説明し、
「じゃ、スペルがちょっと変わるけど、”beauty”という単語も調べてみよう。」
と、この語を調べさせます。
「美」とか「美しさ」とか書いてある、と生徒が答えます。
と同時に、
あ、だから「美しい」という意味になるのか!
という、嬉しい反応を見せてくれました。
他にも「-ful」で終わる形容詞はたくさんあることを教えます。
powerful(power), joyful(joy), awful(awe), careful(care), colorful(color) etc.
ここまでやれば、これから先も「-ful」という語が出てきたときに、その前の語がたくさんある、という成り立ちを思い出して、その語の意味を覚えていってくれるはずです。
単語を覚えることは私自身も今でも苦手だし、もっと言えば嫌いです。中学時代から一貫して嫌いで、やったことがありません。
でも、こんな風にして語感を養うことは好きでしたし、これなら少しは単語を覚えるという退屈で苦痛な作業も、少しは面白いものになるのではないでしょうか。
当校ではListening(Dictation)と教科書の予習が基本です。
先日新規で入会した中1の生徒も、教科書の本文をノートに書き取り、日本語でその文章の意味を書いて、間違いチェックに私のところに持ってきました。
当校ではチェックする際に、生徒に「良くわからない、という箇所や単語は無いか?」と訊いて、あればその箇所から見ていきます。
その生徒は、「”skillful”という語の意味が良く解らない」と言ってきました。辞書では、「技術に優れた」とか「腕の良い」とか、そんな感じで書いてあるけどピンとこない、ということでした。
そこで、
この語は、“skill”という語と、”full”という2つの語が一緒になっていることを説明し、これら2つの語の意味を調べるようにアドバイスしました。
調べた後、生徒がやってきて、「解った!」と言いました。
上記2語は、私がお薦めするスーパーアンカー英和辞典(学研)では以下のように記載されています。
skill = (名):(~における)技能、能力、熟達:(すぐれた)技量、手腕
full = (形):(~で)いっぱいの、満ちた、ぎっしり詰まった
そして”skillful”はというと、
skillful = (形):上手な、うでのいい、技量のある、熟練した
となっています。
つまり、これら2つをあわせて、「技能や技量」で「いっぱいの」、ということは、「技量のある、上手な、熟練した」という意味になるわけです。
併せて、“skill”は「スキル」とそのまま日本語にもなっていて、「技術」とか「テクニック」といった意味で使う大人も多いことを説明します。その生徒はこのことを知りませんでした。中学生くらいだとあまり使わないのでしょうか?この辺りの年齢と使用語彙の分布はいつか調べてみたいと思っています。
また同時に、”beautiful”という語は知ってる?
「綺麗」とか「美しい」、と覚えていました。 ナイス!
じゃ、この語の後半は”-ful”となっていて”skillful”と同じだよね、
と説明し、
「じゃ、スペルがちょっと変わるけど、”beauty”という単語も調べてみよう。」
と、この語を調べさせます。
「美」とか「美しさ」とか書いてある、と生徒が答えます。
と同時に、
あ、だから「美しい」という意味になるのか!
という、嬉しい反応を見せてくれました。
他にも「-ful」で終わる形容詞はたくさんあることを教えます。
powerful(power), joyful(joy), awful(awe), careful(care), colorful(color) etc.
ここまでやれば、これから先も「-ful」という語が出てきたときに、その前の語がたくさんある、という成り立ちを思い出して、その語の意味を覚えていってくれるはずです。
単語を覚えることは私自身も今でも苦手だし、もっと言えば嫌いです。中学時代から一貫して嫌いで、やったことがありません。
でも、こんな風にして語感を養うことは好きでしたし、これなら少しは単語を覚えるという退屈で苦痛な作業も、少しは面白いものになるのではないでしょうか。