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「L」と「R」の発音

英語の発音において日本人が苦労するものの一つに「L」と「R」の発音の区別があります。

これはSpeakingにおいても、Listeningにおいても同様です。理由は簡単で、日本語ではこの二つの音を区別しないからです。日本語でこれに近い音はラ行の音ですが、日本語のラ行は「L」でも「R」でもありません。似て非なるものです。



これを正しく発音でき、正しく聴きとれることは英語力向上に絶対に必要なものです。



当校では全ての生徒が授業の最初にDictationをやります。それに先立って基本的な発音の仕方を説明し、特に日本人にとって重要な点をしっかりと教えます。その一つが「L」と「R」の区別ですが、そんなに簡単にできるものでもありません。



Dictationで書き取った英文は、生徒自身がScriptを見て間違いを赤で訂正します。場合によっては訂正の前に私がチェックしてここは間違っているはずだと思われる箇所を指摘したうえで、どう間違っているかをScriptで確認することもあります



ある日、ひとりの中学生の生徒が赤で訂正したDictationをチェックしました。その中の一部に下のような英文がありました。

The temperature might drop below zero tonight.

(今晩、気温は0℃を下回るだろう)



その生徒は下線部を「Brazil」と書いていました。(ビロウゼロゥ)が(ブラズィル)のように聴こえたのでしょう。これは「L」と「R」の発音の違いを区別できないことから来る間違いです。この区別がついていたら少なくとも「Blazir」と書いていたかもしれません。間違えるにしても、こちらのほうが良かったでしょう。「Blazir」と聴こえたということは、「L」と「R」が区別できていたということですから。さらに云えば、「Blazir」と聴こえたなら、聴き直してみたら「below」と正しく聴きとれていたかもしれません。そうすれば前後の脈絡から「zero」も解っていたでしょう。



これはとても良い間違いの一例です。こういう間違いを通じて正しい発音を身に着けていくことは英語力向上を確実にします。今後の彼の成長を見守りたいと思います。