2022 年 2 月 1 日公開
“skillful”という語の意味と語彙力をつける方法
ある中1生からの質問と、その質問を受けてからの生徒とのやり取りです。
当校ではListening(Dictation)と教科書の予習が基本です。
先日新規で入会した中1の生徒も、教科書の本文をノートに書き取り、日本語でその文章の意味を書いて、間違いチェックに私のところに持ってきました。
当校ではチェックする際に、生徒に「良くわからない、という箇所や単語は無いか?」と訊いて、あればその箇所から見ていきます。
その生徒は、「”skillful”という語の意味が良く解らない」と言ってきました。辞書では、「技術に優れた」とか「腕の良い」とか、そんな感じで書いてあるけどピンとこない、ということでした。
そこで、
この語は、“skill”という語と、”full”という2つの語が一緒になっていることを説明し、これら2つの語の意味を調べるようにアドバイスしました。
調べた後、生徒がやってきて、「解った!」と言いました。
上記2語は、私がお薦めするスーパーアンカー英和辞典(学研)では以下のように記載されています。
skill = (名):(~における)技能、能力、熟達:(すぐれた)技量、手腕
full = (形):(~で)いっぱいの、満ちた、ぎっしり詰まった
そして”skillful”はというと、
skillful = (形):上手な、うでのいい、技量のある、熟練した
となっています。
つまり、これら2つをあわせて、「技能や技量」で「いっぱいの」、ということは、「技量のある、上手な、熟練した」という意味になるわけです。
併せて、“skill”は「スキル」とそのまま日本語にもなっていて、「技術」とか「テクニック」といった意味で使う大人も多いことを説明します。その生徒はこのことを知りませんでした。中学生くらいだとあまり使わないのでしょうか?この辺りの年齢と使用語彙の分布はいつか調べてみたいと思っています。
また同時に、”beautiful”という語は知ってる?
「綺麗」とか「美しい」、と覚えていました。 ナイス!
じゃ、この語の後半は”-ful”となっていて”skillful”と同じだよね、
と説明し、
「じゃ、スペルがちょっと変わるけど、”beauty”という単語も調べてみよう。」
と、この語を調べさせます。
「美」とか「美しさ」とか書いてある、と生徒が答えます。
と同時に、
あ、だから「美しい」という意味になるのか!
という、嬉しい反応を見せてくれました。
他にも「-ful」で終わる形容詞はたくさんあることを教えます。
powerful(power), joyful(joy), awful(awe), careful(care), colorful(color) etc.
ここまでやれば、これから先も「-ful」という語が出てきたときに、その前の語がたくさんある、という成り立ちを思い出して、その語の意味を覚えていってくれるはずです。
単語を覚えることは私自身も今でも苦手だし、もっと言えば嫌いです。中学時代から一貫して嫌いで、やったことがありません。
でも、こんな風にして語感を養うことは好きでしたし、これなら少しは単語を覚えるという退屈で苦痛な作業も、少しは面白いものになるのではないでしょうか。
2022 年 1 月 20 日公開
“It is time we leave.” は何故間違い?
ある生徒から質問されました。
「もうお暇(いとま)する時間です」という意味を英語でいう場合、
何故、
It is time we leave.
じゃないのか?
確かにこの場合
It is time we left.
と言います。
あるいは
It is time we were leaving.
こちらの方が「もう行かなきゃ」というニュアンスをより表現します。
この場面は、今まさにおいとましなくては、という現時点の様子ですから、過去形(あるいは過去進行形)であることの理由が分かりません。
質問された時は、私が最も信頼するスーパーアンカー英和辞典の「time」を開かせて、説明箇所を読ませました。
そして、「ということで、何故かは知らんが過去形になるんだよね」、と答えましたが、このままでは気持ち悪いので、Native Speakerの友人に質問してみるからと、伝えました。
その友人から帰ってきた返事は以下の通りです。
The answer to your English question. (君の質問に対する答えだけど)
“It is time we were leaving” is correct (“It is time we were leaving.”は正しいよ)
You could also say (こうも言えるね)
“It’s time we left”
I know both are grammatically unusual becase its stating past tense, “were leaving” for something you will do in the future.
(どっちも文法的には変な感じなのは分かるよ、だってこれからしようとする事を表現するのに過去形を使ってるからね)
彼の回答メールをそのままコピペしてます。日本語は私です。
結論からすると、私の疑問に対する答えに全然なってませんが。
しかも、ピリオドが無かったり、「because」のスペルは間違ってるし。。。。。
Native Speakerでもこんなもんなのでしょう。
「なんで過去形を使うんだ?」ということを知りたいのに。。。。
この返信から私が思ったことは、、、、、
Native Speakerも良くわからない文法的なことってある、ということです。我々日本人でも同じことがありますよね。でも、そう言うんだもん、ということなのでしょう。
これ以上、理屈を考えることに時間を使っても意味は無いでしょう。通時言語学的経緯があるのだとは思いますが、そういうのは英語学者にお任せして、私たちは先に進むべきです。
そういうものだ、と割り切って。
英語の勉強は数学のそれとは異なります。理屈で全て説明できるものではありません。
「ま、そこらへんテキトーによろしく」とした方が良いケースは多々あります。だって、英語に限らず言葉なんてテキトーな人間が使ってるものなんですから。
こういう場合は、一旦割り切って先に進みましょう。
英語上達のコツの一つは、「解らないところはすっ飛ばす」です。
これは私が高校時代に英語の先生に言われたことですが、その通りだ、と感じることが多々あります。
あまり細かい文法なんか忘れて、どんどん読んでいきましょう!
後になって、「あ、そういうことだったんだ!」と分かることはいっぱいあります。
2022 年 1 月 1 日公開
明けましておめでとうございます
2022年、明けましておめでとうございます。
今年が皆様にとりまして、幸多い一年となりますようお祈り申し上げます。
本年もよろしくお願いいたします。
I would like to wish you and your families a very happy new year !
2021 年 12 月 12 日公開
自律して勉強するために辞める生徒
開校してわずか1年ですが、それでも様々な経験をさせてもらい、いろいろと考えさせられることも多くあるものです。
先日、ある高校生の生徒が退会しました。
「当校に通うようになって、英語の勉強の仕方が分かった。これからは自分で家で勉強できるように思うので、それを実践してみたい。やっぱりダメで戻るかもしれませんが。」
これがその生徒の退会理由でした。
生徒が辞めるのは残念ではありますが、それを聞いた時は妙に嬉しくなりました。
確かにこの生徒は、入会当初は成績も振るわず、何をしたら良いのか全く分からず、こちらがやるべき事を指示して、できたところをチェックして、解っていないところは丁寧に解説して、ということをずっと続けていました。ところが、そのおかげで定期テストの結果がぐんと跳ね上がると、こちらの指示を待つことが減って来ました。自信がついたのが見ていて判りました。席に着くと自分から学習を始め、解らないところを質問するようになってきました。
英語の実力としてはまだまだのところがあることも確かなので、それを話して引き留めるという対応もあったかもしれません。しかし、そうはしませんでした。
「とても良い決断をした。自分で考えて勉強することは、塾に通って成績をあげるよりずっと難しいかもしれないけど、はるかに大切なことだ。自分でその決断をしたことには胸を張って良い。」
そういう話しをして笑顔で送り出しました。
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生徒の成績を上げることが塾の使命ですし、そのためには通い続けてもらうことが重要です。
それが売上に影響することも確かです。
でも、自分の力でやってみようと思う生徒の背中を押してあげることは、それよりももっと大切なことだと思います。
この生徒の判断が正しかったかどうか現時点では判りません。それはどちらでも良いことです。正しければ、その後も自分で考えながら勉強していくことができます。塾に通う往復の時間を有効に使うこともできるでしょう。失敗したなと思ったら、また戻ってくれれば良いだけです。自分で考えて、他の塾を選択することもあるのかもしれません。
あらゆる手立てで生徒の成績を向上させることだけが塾の仕事ではありません。自分の力で勉強できる生徒を育てることのほうが重要なのではないか。
この生徒のように、「自分で勉強できるようになったので辞めます」、と言える生徒、塾を必要としない生徒を育てることが塾の究極の目標なのかもしれない、と考えさせられた出来事でした。
2021 年 12 月 1 日公開
開校1周年に思うこと
昨年12月に英語専門塾として開校以来、イーアカデミーは無事に1周年を迎えることができました。
おかげ様で、当初の予想を超えて30名あまりの生徒が通ってくれるようになりました。
英語専門という特性からか、いろいろな学校から多様な生徒が通ってくれてます。その様子はあらためてブログに掲載したいと考えています。
これもひとえに保護者様のご理解とご協力、そして真面目に学習する生徒たちのおかげだと思います。
あらためて感謝申し上げます。
いろいろと不安を抱きながらのスタートでしたが1年を経て思い返してみると、大変なこともたくさんありましたが、楽しく充実した日々を過ごすことができたと実感しています。
始めてのポスティングでは、家の人が居たらどうしようとドキドキしながら始めました。でもそれも最初だけで、日に日に枚数を増やしていけるようになりました。
予想以上に早く初めての問合せを頂いたときの感動は一生忘れることはないでしょう。
そして第1号の生徒を迎えることができたときは、これからしっかりやって行かなくては、と責任の重さに心が引き締まったことを昨日のことのように覚えています。
同様に、個別説明会にお越し頂いて体験授業も受けて頂いたにも拘わらず、入会を辞退された方もいらっしゃいました。何もかも順調に進むわけではないことを改めて知りました。
指導方法も日々、試行錯誤の連続です。これからもトライ&エラーを繰り返しながら改善していきたいと考えています。
ただ、リスニングが重要であることは、やはり間違っていないと確信を強めています。これからは、どういうやり方が最もリスニングを強化するのに有効かを試行錯誤していきたいと思います。
1年が過ぎ、すでに進路を決めた大学付属高校の生徒や、AOで早々と合格を勝ち取った生徒も出てきました。高校受験本番に向けて、内申のスコアも分かり、正念場を迎える中3もいますし、サッカー推薦で進路を決めた生徒もいます。
いろいろな人生の歩み方があるのだと、生徒に教えられる毎日です。そんな中で、当校に通う生徒が、英語を身に付けることで視野を拡げ、人生の選択肢を増やしてくれたらこれ以上の喜びはありません。
これからも自己研鑽と試行錯誤を重ねながら、一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。
2021 年 11 月 30 日公開
英検はWritingで点を稼ぐ
まずは、下の数字をご覧ください。
2級受験者:11名中 10名
準2級受験者:4名中 2名
3級受験者:3名中 3名
総受験者:18名中 15名
これは今回英検を受験した当校生徒のスコアを分析した結果、
Writingが最高得点だった受験者の数 です。
英検を受験する中高生の多くは、語彙力をつけて、文法力を向上させて、ということに意識が集中しすぎているように感じます。
その結果Writingはどうしても後回しになっているように思えます。
しかし英検のWritingは難しくありません。
むしろスコアを上げるためにはWritingは最も高スコアを取りやすいのです。
一例として挙げると、上記受験者のうち2級受験者で3名が、650点満点中、632、638、625と95%以上のスコアを獲得、また3級受験者にも550点満点中、537と98%のスコアを挙げています。
Writingのおかげで合格できたと言っても良いでしょう。
普段の彼らを見ていても、特にWritingが得意なわけではありません。これだけの高得点が取れるとは、本人たちも予想していなかったでしょう。
彼らには失礼ですが、正直なところ私もそうでした。
しかし、英検のWritingは幾つかのポイントを押さえて、それを確実に実践すれば高得点をとることは簡単 です。
これは私が以前から感じていたことであり、今回の結果を踏まえてそれが確信に変わりました。
今後も当校の生徒はWritingでスコアを稼いで、確実に英検に合格していくことでしょう。
ここで述べた、「幾つかのポイント」とは何でしょう?
ご興味のある方は、是非当校までご連絡ください。
2021 年 10 月 7 日公開
受験終了後も通い続けてくれる生徒
某大学付属高校の内部進学テストが終わりました。このテストの結果によって進める学部が決まります。浪人の心配はないとはいえ、大学付属高校といっても厳しい環境にあるんだな、と思います。
内部進学の制度は学校によって様々です。この辺りの様子は別途お知らせしたいと思います。
そんな中で、一人の高3生が内部進学の試験が終了しても続けて通いたい、と言ってくれました。
理由は、この半年の指導おかげでかなり英語が読めるようになってきたのが自分でも分かる。いいところまで来てるので、もっと英語が読めるようになりたいし、なれる気がするから、とのことです。これからはTOEICを受けたいとも言ってます。
こういう事を言ってもらえると、とても嬉しいものがありますし、やってきた指導方法が間違ってなかったんだ、と自信にもなります。この機会に、英語を読むことで世界が拡がるんだ、ということを実感してもらえたら、これほど嬉しいことはありません。
確かにこの生徒は、入会してからの英語力が向上してきています。定期テストでは文法もリーディングも60点程度だったものが90点台を取れるようになりました。
この生徒の入会からのこれまでの勉強について簡単にお伝えしたいと思います。
まず、この生徒が力をつけた最大の理由は「本人のやる気」です。塾に通う理由は成績を上げたい、これ以外にはありません。普通の商品を買う場合は、代金を払えばその代金に見合った商品を買うことができます。しかしお金を払って塾に通えば成績が上がるか、というと、そんなことはありません。まず、本人が本気で成績を上げたいと思っていることが重要です。その気持ちを引き出して、そのやる気を行動に変えさせてあげることが塾のやるべきことです。
この生徒は今年の2月に入校しました。志望する学部はレベルが高く、現状ではとても手が届かないとの理由からの入校でした。
地力を着けるために当校の方針でもある、「量をこなす」ということを主眼に指導してきました。まずは文法理解のため「Evergreen」を1ヶ月で2周しました。
その後は、ひたすら長文読解問題をやりました。英語力向上の近道はたくさん読むことに尽きると思います。
400語前後の問題を50問やりました。つまり400語x50問=20,000語の英語を読んだことになります。それを復習のためにもう1周したので、さらに倍の40,000語を読んでいます。
本にすれば80ページくらいの量だといえます。
長文読解をやるにあたりアドバイスしたことが一つあります。
「問題に正解するかしないかは気にする必要はない。本文を隅から隅まで理解できるよう読むこと、それができなければ問題に正解しても意味はない」
このアドバイスは、英検であれTOEFLであれ当てはまるものです。
さらに、その50問の中から好きなものを1問選んで、それをひたすらListeningをしながら音読しました。音源と同じスピードで読めるまで繰り返しました。
こうして試験本番の3週間前になりました。ここからは、同じ文章を繰り返すことにも苦しさが出てくるので、英検2級の長文問題を新たにトライしました。するとほぼほぼ全て正解でき、本文の内容もほぼ理解できていました。
いちばんビックリしたのは本人です。私もここまで向上しているとは思ってませんでした。
こうして本番では、「緊張もしたけれど力を出し切れた。解らない箇所もあったけど、予想以上に読んでて解るので試験が楽しかった。」と感じたようです。
まだ試験の結果が発表されるのは先ですが、悔いのない試験となったようです。
その結果、はじめにお知らせしたように、引き続き通ってTOEICに挑戦することを決めました。
これからはもっと難しくなって行きますが、しっかりサポートしたいと思います。また続けて通うことを認めてくれたご両親への感謝を忘れずに頑張ってほしいと思います。
PS: この生徒は無事に志望学部に合格しました!
2021 年 8 月 20 日公開
何か一つの事に打ち込むことは、人生の選択を拡げることになる
2名の中3生が早々と推薦を得て高校進学を決めました。
チームは別々ですが、2人ともJリーグのジュニアチームに所属しているサッカー少年です。将来はプロサッカー選手になりたいと考えています。
第一志望はユースに昇格して、チームの練習場に近い学校に進学し、サッカーに打ち込むことでしたが、残念ながらユースへの昇格は叶いませんでした。彼らのリフティングの動画を見たことがありますが、かなりのものです。中学生のレベルではありません。それでもユース昇格ができないとは、Jジュニアのレベルの高さを垣間見た気がします。
それでも、高校サッカー部の関係者が日ごろの練習を視察にきており、その時点でユースがだめだったらうちのサッカー部に、という話があったそうです。
こうして二人はサッカー推薦で早々と高校進学を決めることができました。
こういう進路もあるんだな、と改めて思います。こういう事ができたのも、二人がサッカーに打ち込んできたからこそ、であるのは間違いありません。何かに打ち込んで得意を作ると、そこから道が開けてくるんだな、と思います。
しかし、それができるのはご両親の理解があってのことですし、経済的にそういう余裕のあるご家庭ばかりではないことは確かです。そういう事をさせてやりたいと思いながらも、残念ながらさせてやれないというご家庭も多いことも事実です。
そんな中で、2人ともとても恵まれた環境にあること、その環境を与えてくれているご両親への感謝を忘れずに高校生活を楽しんで、さらにサッカーに打ち込んでもらいたいと心から願います。
他の生徒も、早く打ち込めるものを見つけてもらいたいと願ってますし、そのお手伝いができたらこんなに嬉しいことはありません。
2021 年 5 月 13 日公開
最初のうちは英語を書き取ることも大切
全員ではありませんが、当校では教科書の英文をノートに書き写してから日本語訳を考えることをしています。全ての英文を書いていると時間がかかるため、強制はしていません。私自身も書き写すことは必ずしも必要ではないと考えています。
しかし、これがとても有効なケースがあることに最近気づきました。何に有効かというと、文章を正確に読むことに役立つのです。その事に気づいたきっかけは、書き写しをしている一人の生徒のノートをチェックした時のことです。
その生徒のノートを見ていると、教科書をそのまま書き写しているはずなのに、スペルの間違いや、書き取る単語そのものを間違えている箇所が散見されました。
例えば以下のような文章です。
「Tina and Ken are ~」であるところを、「Tina and Ken has ~」と書いていました。
ここで問題点は2つあります。
一つは、「are」なのに「has」と読み違えていることです。これはきちんと文章を読んでいないことからくる間違いです。
もう一つは、Tina and Kenと主語が複数であるのに「has」となっていることです。これは読み間違いだけでなく、主語の数と動詞の関係が理解できていないことからくる間違いです。こういう場合、読み間違えるにしても「have」と間違えることが必要です。「必要」というのは変な感じですが、同じ読み間違えにも良い間違いと悪い間違いがあることは確かです。
しかしこの間違いを通して、この生徒は「文章を正確に読むことの重要性」と、「主語の数と動詞の関係」という2つのことを学ぶことができました。
今さらではありますが、教科書の文章を書き写すことにはこういう学びの効果があるのだと認識できたのは私にとっても発見でした。今後、生徒の実力を把握して書取りをやらせることは効果的なのかもしれません。また国語の勉強においても有効かもしれません。
ただ時間がかかり過ぎる難点は否定できません。これをやるのは中学生か遅くとも高校1年までではないかとも思います。
この点は今後検証してみたいと思います。
2021 年 4 月 13 日公開
質より量
量を伴わない質の向上はありません。英語の勉強も同じです。
当校のとある高校3年生のお話です。
この生徒は大学付属校に通学しており、その大学で明確な志望学部もあり、その後の職業も具体的な目標を持っています。しかし英語の成績が現状のままでは志望学部への進学は難しい、という状況で当校に通うようになりました。
確かに英語力は問題があります。見ていると頑張ってはいるのですが、どのように且つどの程度勉強すれば良いのかを理解できていませんでした。本人と相談して、絶対的な学習量が不足していることを理解してもらい、量をこなすことをまず身に着けることにしました。受験勉強もスポーツと同じで、課される負荷に脳が慣れることが必要です。
ということで以下のような学習を実践しました。
不足している文法の基礎知識を身に着けるため「Evergreen」という文法の参考書に付属する問題集を短期集中で終わらせることにしました。カッコに適語を入れたり並べ替え問題だけの基礎的問題集です。問題量は1050問です。これを1週間で完了しました。1日150問程度を7日間です。150問x7日=1050問、という単純な掛け算に基づいて実践しました。
150問/日を目標として、最低でも100問/日を消化することを課題としました。1週間で終えるため、特別に毎日通うこと、最低100問を終えるまで帰らないこととしました。また間違った問題は、その問題文をノートに書き写して音読することも課しました。
これをこなすのに必要な時間は2~3時間、これにポイントを解説する時間を足して毎日4時間程度机に向かいました。
本人の頑張りで見事1週間で完了です。
問題文は大体10words程度の文章です。150問x10words=1,500word/日の英語を7日間読んだことになります。つまり1週間で10,500wordsの英文を読んだということです。
長文読解の問題の本文が大体400wordsとすると、毎日長文読解問題を3問以上やったのと同じ量です。もちろん長文読解には別の難しさがあるので単純には例えられませんが、これだけの量をわずか1週間で完了したことは胸を張って良いでしょう。本人にもこのことはしっかり伝え自信を持ってもらいました。
多くの生徒は1000問の文法問題集であれば、1日10問ずつ毎日コツコツ続けて100日(3か月ちょっと)で終わらせようと目標設定します。しかし現実には毎日欠かさず続けることなどできず、1週間に5日で50問やるのが精一杯となります。そうすると1000÷50で20週間かかります。5か月です。これでは文法を身に付けることはできません。
現在この生徒は長文読解問題に取り組んでいます。少しレベルの高い問題をやっているので苦しんでいますが、一通りの文法を1週間でこなしたことで、問題文を読んでいても文法的なポイントが解りやすい状態になっており、今までのように長文読解に対する拒否感は無くなっています。
これからは文法問題に深入りせずに、長文問題に取り組むことを目指します。あとは読んで読んで読みまくることです。そうすることで文法も理解できるようになるのです。
もちろんListeningと音読は欠かしません。長文問題のCDを聴くことにしています。
この生徒のこれからの頑張りが楽しみです。